パーキンソン病の中国伝統医学による大脳扁桃体の治療が有効
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扁桃体は、側頭葉の内側部に位置する複数の神経核群で、脳内において情動の中枢としての役割を担っています。 扁桃体はさまざまな種類の情動に関わりますが、特に恐怖や不安に深く関与することが知られています。強い恐怖体験により条件づけされた扁桃体は音や光などそれ自体では情動反応を喚起しない中性的な刺激に対して恐怖反応を示すようになります。刺激に対して扁桃体が「不快」と判断すると、「視床下部」からストレスホルモンが分泌されます。
その結果、血圧や心拍数が上がったり、筋肉が緊張したりといった自律神経の反応(=交感神経の緊張)が起こり、それに伴って動悸や手足の震え、発汗、吐き気といった身体症状が現れます。
扁桃体は パーキンソン病および Lewy 小体関連病理変化における主要 な障害部位の一つであると考えられている。
しかし、パーキンソン病は脳のMRIでは異常がない。解剖学的異常はないのである。一部の脳細胞の働きが狂ったために発症する。パーキンソン病というのは、脳の一部の神経細胞がゆっくり変性・脱落していく病気です。従来、中脳の黒質という部分の神経細胞の数が減ることが原因であると考えられていました。ここの神経細胞は、ドパミンという神経伝達物質を作ります。ドパミンは線条体という部分に運ばれ、貯蔵されて必要に応じて利用されます。パーキンソン病では線条体のドパミンが減少します。症状は安静時振戦、筋固縮、すくみ足、小刻み歩行、仮面様顔貌、姿勢保持反射障害そして、進行性のもので、たいていは、体の片側半分の異常から始まり、やがて全身へ症状が及ぶ。幸いにも、状態を一時的に改善する薬、要するに減少したドパミンを補う事により動きをよくする薬はある。しかし、治療経過とともにドパミンは次第に効かなくなります。ということは脳内のドパミンの減少が原因ではないということです。ドパミンの産生を減少させる原因が他にあり、実はその原因がパーキンソン病の症状を引き起こしているということです。 それこそが扁桃体の恐怖反応と考えられます。
パーキンソン病と診断された手足の硬直、運動障害をきたした中年の女性が来院した。筋肉や運動神経、自律神経に対する生薬を組み合わせた生薬治療をおこなったが、症状は少し改善したがはかばかしい効果はなかった。この女性は生来恐怖心や不安感が強いことと職業上のストレスがそれを増強していることがわかった。 恐怖や不安の中枢である扁桃体の興奮を鎮める生薬を処方に加えたところ、いちじるしく症状が改善した。 パーキンソン病は恐怖不安中枢である扁桃体の病変が先行しこれに反応した交感神経や錐体外路症状を呈することで発症すると考えられる。

