脳の冷えにより悪化する緑内障の治療、正常眼圧緑内障は眼の病気ではなく視神経の病気
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ある中年女性の正常眼圧緑内障の方は種々の漢方薬で治療しても悪化しました。 その後、この方は実は若い頃より脳が冷えていることが判明しました。、視神経も大脳同様に温度に敏感なのです。正常眼圧緑内障は眼の病気ではなく視神経の病気です。
暑い場所で運動や作業をする際には、脳内の温度が40℃以上になることがあります。44℃以上になると脳は障害されます。反対に、脳内温度が33℃以下に下がると、私たちは意識を失ってしまいます。高体温および低体温は、脳代謝を変化させ、意識障害を引き起こす。脳の温度は、体温および脳自身の代謝活性に影響を受ける。通常、血液温度より0.4℃高く、状況により4~5℃の範囲に保たれている。41℃までは、脳の各細胞の機能は保たれると考えられているが、42℃以上(heat stroke 熱射病)病)になると、意識障害を引き起こす。逆に、脳内温度が33℃以下に下がると、私たちは意識を失ってしまいます。ヒトの体温は多くの場合、明け方、つまり目が覚める直前が最も低く、夕方頃にピークとなり、その後は再び低下して明け方に最も低くなります。私たちは夜になると自然に眠くなり、朝がくると自然に目が覚めます。この睡眠・覚醒のリズムにも、体温が関係しています。実際、この方は脳が冷えている朝が一番見えにくく、脳が温まる午後になると視野が改善するそうです。
この方は五臓六腑を温めて熱代謝を高める様々な生薬を組み合わせた漢方処方を服用することにより緑内障の進行が止まり視野が改善しました。 この様な脳内温度の低下が原因の正常眼圧緑内障も稀ではあるが経験します。