緑内障が急激に悪化する原因と予防：外科手術、外傷、骨折

外科手術や骨折の後で緑内障が急激に悪化することがある。人体のどの部位の手術でも出血が起きる。また、外傷や骨折でも傷害部位に出血が起きる。　創傷では止血機転が働き、血小板凝集など血液凝固が起こり出血部位の修復が起きる。血管は全身につなっがているので血管内の凝固機転の亢進は全身の血管内に及ぶ。その結果、あらゆる臓器で血栓ができやすくなり血流が低下する。　目の中の血管は非常に細いため血流低下の影響を強く受ける。視神経に血液からの酸素や栄養の供給が不足し、その結果、光を感じるという視神経の機能が低下する。そのままにすれば視神経は障害により死滅する。このようにして緑内障は急激に悪化する。　
緑内障の人で何らかの外科手術を予定している場合はこのこと注意して手術を受ける必要がある。

術後速やかに血流促進作用のある漢方薬投与することにより緑内障悪化を未然に防ぐことができる。