関節リウマチは風が吹くと悪化する? 低気圧が原因!
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世界3大医学である中国伝統医学は中国を中心に東アジアで生まれた自然観、生命観に基づいている。この自然哲学は人間と自然を貫く法則として広く東アジアの基本思想を形成している。中国伝統医学はアーユルベーダ(インド医学)、ユナニ医学(イスラム、ギリシア医学)と異なり要素医学ではなくシステム医学である。人間は5つの内蔵システム(機能単位)で構成されており、5つの内蔵システムの異常により病気が発生する。これに対し現代西洋医学を含め其の他の医学は要素医学であり、要素(インド医学では3つの要素、ユナニ医学は4つの要素、西洋医学では細菌、ウイルス、毒素、血糖、コレステロール、癌遺伝子など)が原因で病気が発生すると考える。 中国伝統医学は五臓(肺、心、肝、脾、腎)の各システムを調和させるシステム医学であり、心身一如の心療医学であり、自然環境に適応する気象医学であり、病態の変化に応じる時間医学です。このように、中国伝統医学の疾患概念は西洋医学などの疾患概念と異なり、時間軸を含む多次元から認識される重層的な統合病態です。先月、リウマチの専門医が2131人の関節リウマチ患者の調査研究を行った。其の結果、低気圧が来るとリウマチの関節炎が悪化することが判明し国際医学雑誌に発表した。移動性の低気圧が通過する時には気圧の低下と湿度の上昇が同時に起こる。これは、伝統医学の言葉に言い換えると風と湿が同時に生じることである。 低気圧(風、湿)など気象が病気の原因となることは中国伝統医学ではよく知られている。古代より中国伝統医学では関節リウマチは骨痹という病名で風湿病に分類されている。従って、治療法は低気圧でリウマチ患者に引き起こされた身体の変化を元に戻すことで治療する事ができる。現代の西洋医学にはこのような考え方は無い。従って、それに対する治療法も存在しない。例えると低気圧では風が吹くとリウマチ患者の体内に風が吹く(風:自律神経の乱れ)、治療法は体内の風と湿を取り除く生薬を組み合わせて治療する。実際、伝統医学では関節リウマチは初期に漢方生薬処方で治療開始できればほとんどが治癒する。