異常な低体温と冷え性の漢方治療
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2012年 03月 11日
3年程前に一人の痩せた中学生の男の子が低体温と異常な冷え性で困って漢方外来を受診した。 彼は体育の授業でプールに入った後に体が異常に冷えてしまって、寒くて体が激しくふるえ、歯がカチカチ鳴る。 毛布をかぶって暖めてもなかなか震えが止まらない。 プール以外でも寒い目に遭うといつも非常に体が冷えてしまって、なかなか回復しないことが続いていた。 体温は35度台前半の低体温で、精神的に緊張しやすい性格であったが、精密検査をしても甲状腺ホルモンも含めて何も異常は認められない。西洋医学的には治療の方法がない場合でも伝統医学では有効な治療法がある場合が多い。 伝統医学的診断を行ってみると、脈がほとんど触れない。 冷え性は伝統医学的診断ではその原因によって大まかに12腫類に分類される。 精密な診断を行って、診断に基づいて漢方処方を作成した。此の処方を服用3ヶ月後には冷えと低体温の症状は軽減していた。更に、服用を続けたところ体温も36度台に上昇し、精神的緊張も無くなり冷え性は完全に治ってしまった。 冷え性・低体温の治療は漢方の得意な分野の一つである。
by tetsu1948
| 2012-03-11 15:23
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