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2022年 05月 30日
最近、海外でコロナウイルスに感染し発症した若年の女性が異常な倦怠感が3ヶ月も続いているため来院した。
倦怠感、脱力感が強く歩くのもやっとであった。 コロナの後遺症が長期間続くことは海外でも報告されている(Nature Communications 13, Article number: 1812 (2022) この論文はフランスで報告されたもので、コロナ発症から2ヶ月以上にわたり、倦怠感、脱力感などが持続していて968人のその後の経過を観察している。 それによると12ヶ月以上にわたり倦怠感が持続している人が89.4%もいることがわかった。 コロナ後遺症が長期間に及ぶこと、西洋医学では原因が不明であり治療法が存在しないことが問題視され始めた。 そんな折にコロナ後遺症で苦しむ若年の女性を中国伝統医学による診断と生薬処方による治療をおこなった。 治療一ヶ月目には倦怠感や脱力感はほぼ解消され、2ヶ月目には完治した。 中国伝統医学は五臓六腑の病態を的確に診断し、その診断に基づいて生薬を組み合わせて治療処方を作成する。 診断が正確にできれば有効な処方が作成できる。この女性の病態は中国伝統医学では古来よりよく知られた病態であったため有効な生薬処方が作成できた。 #
by tetsu1948
| 2022-05-30 16:06
2021年 11月 12日
緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めており、40歳以上の日本人における緑内障有病率は5.0%である。正常眼圧緑内障(眼圧10~21mmHg)は日本人に多く緑内障の約80%を占める。一方、米国では正常眼圧緑内障は約20%であり、80%は眼圧が21mmHg以上の高眼圧緑内障である。 そのため米国では緑内障の治療法は点眼薬や手術で眼圧を下げることである。一方、正常眼圧緑内障(眼圧10~20mmHg)は点眼薬や眼科手術で眼圧を下げても治らない。眼科医に行くと手術で眼圧を下げないと失明すると脅される。しかし実は、正常眼圧緑内障は眼圧上昇による視神経の破壊ではなく視神経そのものの脆弱性による。眼科の手術や点眼薬で眼圧を下げても治療できる病気ではない。最近、視神経の脆弱性は五臓六腑の異常によることが判明した。中国伝統医学により眼球ではなく五臓六腑の異常を治療することで視神経の破壊を阻止し、緑内障を治すことが可能となった。 #
by tetsu1948
| 2021-11-12 17:07
2021年 11月 12日
高眼圧緑内障は、眼圧が高いことから起こる「目の病気」です。それに対し、正常眼圧緑内障は、視神経の脆弱性(弱いこと)から起こる「神経の病気」と言えます。視野が欠けた時点でも、視神経が死滅するまでに原因に即した治療を行えば、視野は改善できると考えられます。
一般的に緑内障は、「眼圧(眼球内の圧力)が高過ぎるために視神経が障害され、視野が欠ける(見える範囲が狭くなる)病気」と定義されています。これは、高眼圧緑内障に関しては正しいのでしょうが、正常眼圧緑内障には当てはまりません。 ところが、眼科の標準的な治療では、眼圧の上昇を抑える点眼薬や眼圧を下げる手術といった、高眼圧緑内障の治療法を、正常眼圧緑内障にも行っています。 眼圧が正常範囲でも、その人の視神経にとっては高過ぎると考えられるので、眼圧の上昇を阻止する、あるいは下げるという考え方です。 残念ながら、こうした治療法は、正常眼圧緑内障に対してはあまり効果をもたらしません。そのことは、すでに米国での研究によって明らかにされています。 ちなみに米国では、緑内障の約8割が高眼圧緑内障で、正常眼圧緑内障は約2割です。米国でも、正常眼圧緑内障に対して、眼圧を下げる治療法を行っていますが、患者が少ない分、その影響は限られます。 一方で、日本では、正常眼圧緑内障が約7割を占めますので、効果の低い治療法を行っている影響は大きくなります。 高眼圧緑内障に対する治療法が、正常眼圧緑内障に対して高い効果を示しにくいのは、この二つは同じ緑内障という病気としてひとくくりにできないほど、原因が大きく違っているからです。 その違いを簡単に言うなら、高眼圧緑内障は、眼圧が高いことから起こる「目の病気」です。それに対し、正常眼圧緑内障は、視神経の脆弱性(弱いこと)から起こる「神経の病気」と言えます。 視神経の脆弱性の原因の多くは胃腸虚弱(消化吸収力が弱い)に依ります。 また、心理的トラウマ、精神的ストレス、自律神経失調、血流障害、エネルギー代謝の低下、食生活の不摂生、過食、多量の飲酒、ひどい近視、低体温、冷え性、 低血圧、なども原因となります。このように同じ緑内障でも個々人でその原因が違うので五臓六腑の病態診断が異なります。各人の診断結果に基づいて各種生薬を組み合わせて(20~30種類)オーダーメードの煎じ薬を作成します。 日本漢方のように既成のOO湯で治療することはありません。 個々人の病態を診断して、その結果に基づいて20~30種類の生薬を組み合わせた処方を作り上げます。したがって、同じ病気でも生薬の組み合わせは個々人で異なります。 #
by tetsu1948
| 2021-11-12 09:24
2021年 11月 11日
日本人に多い正常眼圧緑内障(眼圧21以下)の原因の多くは胃腸虚弱(消化吸収力が弱い)に依ります。 また、心理的トラウマ、精神的ストレス、自律神経失調、血流障害、エネルギー代謝の低下、食生活の不摂生、過食、多量の飲酒、ひどい近視、低体温、冷え性、 低血圧、なども原因となります。 また、更年期の内分泌器官の機能低下(エストロゲン低下)とそれに伴う交感神経系の機能亢進などは緑内障を悪化させます。これらの原因が複数重なってしまうと、緑内障は進行します。約100万本の神経線維の束から徐々に線維が減っていくため、視野のうち、減った線維が担当していた部分が見えなくなり、最悪、緑内障により失明する。視野の欠損は通常は周辺視野から始まり徐々に中心部にまで及ぶ。 ところが、最近中心部の視野が欠損するケースが増加している。この場合、中心部の視神経の血液灌流が悪化していると考えられる。 従って、中心部の血液灌流を改善する漢方治療を行うことで中心視野を改善することができる。一般の緑内障とは使用する生薬の種類が異なる。 #
by tetsu1948
| 2021-11-11 22:45
2021年 03月 03日
95歳の男性、重症肺炎と敗血症性ショック疑いと診断され、入院。抗菌薬・昇圧剤点滴と酸素吸入による治療が始まりました。脈拍180超、収縮期血圧50mmHg未満となる時期もありましたが、昇圧剤を最大量まで点滴し、血圧を維持する状態, 肺炎はある程度改善するも、昇圧剤を減らすと、収縮期血圧70mmHg未満に低下。病院の主治医は低血圧の原因は、心筋梗塞などこれといったものではなく、高齢による機能低下で、心臓機能自体が限界に達している、昇圧剤でむりやり心臓を動かしている状態との見解。 心機能不全に有効とされている漢方薬を中心に肺萎(肺炎後の肺機能低下)に有効な漢方薬をブレンドし投与したところ、昇圧剤なしで、2週間後には血圧101/58 脈拍数71~ 86と安定した。 心臓の拍出力が低下し、心不全をきたした場合には正確な漢方診断に基づいて適切な漢方薬を用いれば高齢者でも治療できる。 #
by tetsu1948
| 2021-03-03 20:49
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